旅を続けりゃ洗濯物が溜まる
日本で「ランドリー」と聞いて思い浮かべるのはコインランドリーだろう。
フルオートでセルフ式のアレだ。
しかし外国ではランドリーというと必ずしもコインランドリーとは限らない。
ここイスタンブールでもそうだった。
日本を飛び立ってもうすぐ一週間。
そろそろ洗濯物が溜まってくる。
洗濯物は手洗い!なんていう強者がバックパッカーには多いが、俺は文明の利器派かな〜
Googleマップで「コインランドリー」を検索するといくつかの店が出てきた。
一番近い「Elif Laundry」という店をマップスミーに記録してスマホ片手に洗濯に行く。
地図の指し示す場所はイスタンブールの下町で、レトロな西欧っぽい建物が立ち並んでいた。
ランドリーはそんな建物たちのテナントのひとつに入っていた。
「シャレた感じなところにあるコインランドリーだな・・・」
今回利用したランドリー「Elif Laundry」
固定観念の破壊!?ランドリーで店員さんが接客してる
旅をしてよその国の文化や習慣に触れていると、小っさなことから大きなことまで固定観念の破壊がしょっちゅう起こる。
それが旅の醍醐味であり、楽しみでもあるのだが、今回のランドリーでもちょっとした固定観念の破壊が発生した。
ランドリーの出入り口は半地下になっていて看板がなかったら正直ランドリーとは全くわからない。
「ここで本当に合ってるのか・・・」
そう思いながら恐る恐る店の扉を開けると、店の男性が迎え入れてくれる。
店の奥では何人かの人が元気に働いていて、活気があった。
オレは一瞬、
「あっ!やっぱ店を間違えた・・」
と思い焦った。
なぜならオレの中でランドリーといえば、日本のあの無人のセルフ式コインランドリーだったからだ。
しかしすぐに我にかえると、店のなかが日本のコインランドリーと同じように、洗剤と乾燥機独特の匂いが入り混じった香りが漂っていることを感じる。
そして奥をよく見ると大きな乾燥機が何台か見え、たくさんの洗濯物が畳んで置かれている。
”どうやらここでは洗濯乾燥をお店の人の手でやってくれているようだ”
袋に入った汚れ物を店員に見せて、ジェスチャーとアイコンタクトで
「これ、洗って乾かしくれる?」
と尋ねる。
すると店員は大きく頷いてOKサイン。
スッと汚れ物の袋を受け取ってくれる。
そしてカタコトの英語で
「明日の夕方に取りに来い」
と案内され、控えを渡された。
翌日、ランドリーに洗濯物を取りに行く。
昨日と同じ店員に控えを渡す。
すると、とても綺麗に畳まれたオレの服が新品の綺麗の袋に入って出てきた。
汚れ物の袋も畳んでその袋に入っている。
「感動した!」
小泉元総理大臣ばりに心の中で叫んだ。(笑)
セルフだと畳むのは自分の仕事だから綺麗に畳まれた自分の服を見た時、妙に嬉しかった。
イスタンブールやその他の国のランドリーから見えてくる日本の治安
最初は正直いって、このイスタンブールのランドリーってアナログだな〜、変わってるな〜、遅れてるな〜と思った。
しかし、いろいろな国へ旅をしてみると、このランドリーのように有人形式の店の方がスタンダードなんだと気づいた。
中南米を旅した時はコインランドリーを使用したが、必ずスタッフが1人は居た。
多分防犯上オールセルフのコインランドリーは出来ないのだろう。
日本では当たり前の自動販売機が海外ではほとんど見かけないのと同じ現象だと思う。
改めて日本がいかに平和で治安が良いか実感した。
本日の教訓
・オートメーション化しない方が良いものもある。