海外の危険な都市に行く理由

なぜ世界の危険な都市に行くのか。旅のきっかけ3

  

 

ポーランド人の空手家がきっかけで初の海外一人旅へ。

 

本物の空手を学ぶためにたくさんの外国人が沖縄に訪れる

 

 俺の拳友の中にマイケルってヤツがいる。

彼はポーランド人だ。

驚いたことに彼は空手を学ぶ為に、わざわざ沖縄や日本本土にやってきた。

師匠の話からたくさんの外国人が空手を学ぶために沖縄に来ている事は知ってはいたが、実際にそういった人を目の当たりにすると衝撃を受ける。

 

彼はポーランドに帰った後も、毎年クリスマスにメールをくれて関係が途切れなかった。

彼は空手のために日本語を勉強していたし、日本、沖縄の伝統文化、食文化、習慣なども勉強し受け入れていた。

俺は彼のそんな姿勢に感心し、逆に彼の住むポーランドがどんなところなのか関心を持つようになっていた。

それにいつも彼にきてもらってばかりではなんだな〜と思っていた。

そこで、今度は俺がポーランドに行ってマイケルと空手の稽古をしようと決心した。

 

「今年の夏休み、そっちへ行ってもいいかな?」

「もちろん!ぜひ来てよ。うちへ泊まって。部屋を用意しとくから!」

 

話はとんとん拍子に決まり、27歳にして初めて海外に行く事になった。

 

海外旅行の初体験はシベリア鉄道でポーランドへ。最高の体験ができた!

 

 

仕事を2週間休み、陸路でポーランドを目指す事にした。

せっかくの初海外なのに飛行機で往復じゃ味気ないと思っていた。

それに飛行機ちょっと怖いし(笑)

面白い行き方ないかな〜と地図を広げてみる。

 

ロシアの極東のウラジオストクから首都モスクワまで線路が伸びている。

シベリア鉄道だ!

さらに目を追うと、モスクワからポーランドまで線路が伸びているではないか。

 

「もしかしたら陸路だけでポーランドに行けるかもしれない!」

 

さらによく地図を見ると、中国の北京からシベリア鉄道まで線路がつながっているではないか!

 

もしかしてと思いネットで調べるとやはり北京からモスクワまで直行する列車があった。

問題はモスクワからポーランドのワルシャワまで行く列車があるかどうかだった。

ネットで調べてもそこまではわからなかった。

でも線路がつながっているんだから列車はあるはずだと思い旅行代理店に電話してみた。

 

「 北京からワルシャワまで鉄道で行きたいのですが?行けますか?」

「 いけますよ。ウチで手配できます。」

「!?」

 

てな訳で陸路で北京からワルシャワまで1週間かけて行く事になった。

マイケルは「飛行機で来れば2週間滞在できたのに!」と少しむくれていた(笑)

 

向こうでは豪勢にもてなされ、空手の稽古もたくさんできた。

ワクワクの連続で最高の思い出になった。

そして「もっと他の国にも行ってみたい」リアルにそう思うようになった。

 

ちなみに帰りは飛行機で帰国。

約1日で帰路に着いた。

かえりの旅費は約7万円、行きの三分の一で済んだ。

う〜ん、飛行機恐るべし。

 

とりあえずワーホリで外国環境の経験値とお金を貯める作戦。結果は・・・

 

 

そうだ!ワーキングホリデーに行こう!

 

いきなり海外の危険な都市に行こうとは思わなかった。

自分自身にまだ足りないと思うものがあったからだ。

 

・海外をサバイバルするのに最低限の語学力。

・お金。

・外国での経験値。

・銃に対する護身の技術。

 

これらを蓄える為にいろいろ考え、調べて情報収集してひとつの結論に至った。

  

「そうだ!ワーキングホリデーに行こう!」

 

そう考え1年半ほどオーストラリアに渡った。

 

ワーキングホリデーで得られたこと、得られなかったこと

 

 

結果から言うとワーホリでは、「外国での経験値」以外はあまり貯まらなかった。

 

まずお金。

やはりどうしても「ワーキング」で貯めたお金を「ホリデー」で使ってしまう(笑)

思わぬ出費も多いし、中々貯蓄できなかった。

ただ俺の周りには年間で3〜4百万稼ぐ猛者もいた。

彼らは俺と違い事前にしっかりとリサーチしていたから、稼げていたのだと思う。

また稼げる仕事に就けるかは運にも左右されると感じた。

 

次に語学力。

なぜか俺は実際の英語環境の生活の中だけで英語をマスターしようと意気込んでいた。

しかし中学一年生レベルの英語力の俺には、あまりに無謀であり時間が足りなかった。

今だから言えるが、英語初心者がワーホリで日常会話レベルの英語力を身につけようとおもったら、最低でも最初の数ヶ月は語学学校に通わないと難しいと思う。

結局、俺が習得できた英語は本当に基本的な会話だけだった(苦笑)

 

銃に対する護身の技術については、オーストラリアは銃社会ではないためこれも身につけることができなかった。

 

最後に海外での経験値だが、これはかなり貯まったな〜!

特に海外で働いた経験は大きかった。

まず日本では絶対に選ばないようなジャンルの仕事を経験できたし、外国で働くことの大変さも知る事ができた。

そして海外に対する耐性ができた。

オーストラリアに行く前と後では明らかに海外に対する新鮮味が薄れた。

海外インポになったのだ。

ただ一応俺は海外に感動を求めて旅をしたかった訳ではないので大した問題なかった。

むしろ危険な都市に行きたい俺には、舞い上がらず冷静なマインドを保てる事はプラスに働いたと思う。

 

そして想定外の事も起こった。

それは彼女と出会えたことだ!

お金や語学力は芳しい成果は無かったが、それを大きく超えるハピネスを手にすることが出来たし、危険な都市に行く為の準備運動としては十分だった。

 

なぜ危険な都市に行くのか。まとめ。

 

旅の目的3つ。

 

(1)戦後すぐの、まだ貧しくて治安も悪かった頃の日本へタイムスリップしたい。

(2)経済的に貧しいが「幸せな国」と「不幸な国」の違いを肌で感じたい。

(3)とにかくいろんな国へ行って旅を楽しみたい。

 

 

 

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