それは帰りのトラムの中で起こった!イスタンブールのスリ犯に遭遇!
俺たちは旧市街の観光を終えトラム(路面電車)に乗って宿に戻っていた。
車内は混んでいて座席に座ることはできない。
車両と車両のつなぎ目あたりに立って2人で今日の観光の思い出話をしていた。
しばらくすると、俺のジャケットのポケットに違和感を感じた。
”なんかポケットがパンパンだな〜”
フッと視線をポケットの方に向けると、スルスルとポケットから手が抜けていくのが見えた。
一瞬、自分の手かと錯覚したが俺の両手は確かに吊り革を掴んでいる。
「!?」
サッと後ろを振り向くと、そこに立っていたのはボロの服を着て、茶色の肌をした10歳くらいの黒のロングヘアーの少女だった。
突然のことですぐには状況が飲み込めなかった。
ぼんやりと、今ポケットに入ってきた手は俺の財布を抜き取るためのものだったのではないか?と感じ始めた頃には少女は停留所に降りていた。
不思議と少女は停留所のホームに立ったままこちらをずっと見ていた。
「プシュー」
扉が閉まる。
幸いにも俺はカーゴパンツを履いていて、膝の横にあるポケットに財布を入れていた。
だから財布を抜かれることはなかった。
今どき日本では滅多にお目にかかれないスリ。
外国に来たからこその経験だったが、それにしてもあんなに小さな少女がスリを働くなんて・・・
驚きとちょっと切ない気持ちで帰路についた。
イスタンブールの治安事情
親日国というイメージのトルコだが日本人観光客にとっては油断できない国だ。
一般犯罪(窃盗など)や凶悪犯罪(殺人、強盗)は日本より多いし、テロも発生している。
日本人が実際にあった被害は、ぼったくりバー、置き引き、ひったくり、悪徳じゅうたん、クレジットカード詐欺、恋愛詐欺、性犯罪、格安ツアー詐欺、タクシー詐欺、ニセ警官による金品詐取、路上強盗とさまざまな手口の犯罪に巻き込まれているようだ。
これからトルコに行こうとしている人はくれぐれも注意してほしい。
本日の教訓
・お決まりの場所に貴重品を格納しないようにしよう。
・スリ対策にカーゴパンツは使える。